3月8日(土)野々市市「地域計画」説明会に参加しました。野々市市農業委員会は「改正農業経営基盤強化促進法」に基づき、地域農業の将来像を明確にする「地域計画」案を作成し、説明会を開催しました。農業振興地域の地権者・耕作者、生産組合長、JAののいち職員、市内消費者団体など約100名が参加しました。
この「地域計画」は、野々市市の農業や農地利用について、住民や関係者と共に10年後の展望を描くものです。説明会では、農林水産省北陸農政局次長・郡健次氏が「地域計画について」講演を行い、その後「野々市市地域計画」の報告がありました。
現在、野々市市の農業振興地域は約151ha、市街化区域は約73haですが、高齢化や人口減少の本格化により、農業者の減少や遊休農地の拡大が懸念されています。農業経営体の数は、平成27年から令和2年の5年間で148から100に減少しており、農地の集約化などの取り組みを加速することが喫緊の課題です。
全国的には、農地バンクを活用し、地域外の受け手候補の掘り起こしや、農地中間管理権の取得に関する積極的な協議が進められています。🔗 農地バンクについて(農林水産省)
野々市市は、都市化が進んだ特異な地域ですが、提言された「7つの未来像」のうち、私は特に以下の2点に共感しました。
「子どもからお年寄りまで、農業と関わる機会をつくる」
「食育・農育・水育・地育・木育を通じて、食・農・環境・地域を育てる活動を進める」
また、農地の活用方法として「一般市民への貸し出し」を行うことで、経営面だけでなく地域住民の参加が見込めるというお話がありました。これは、私のこれまでの活動とも合致しており、JAの取り組みにも期待が高まります。JA野々市では、令和7年度からの3か年計画に、この地域計画の内容を盛り込む予定だと、本JA組合長が話されました。
農業の未来を見据えた計画が進められており、今後の展開が楽しみです。
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